庭に置かれた喫煙用の空間

Kiohde Hayai Kiohde Hayai
Smoking Pavilion, Gianni Botsford Architects Gianni Botsford Architects Garden
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喫煙者がいつでもどこでも煙草を楽しめる時代が、それほど遠くない昔にありました。医者が煙草を持って患者を診察したり、タクシードライバーが煙草を吸いながら運転したり、レストラン、バー、映画館などで煙草に火を点けることができました。ですが公共空間での喫煙は禁止され始めています。そして周りを気にせずに煙草に火を点けることは厳しくなりました。このような状況で紹介したいのは、スイスのチューリッヒのある家にある喫煙用の空間です。ある1人の人物がイギリスを拠点とする「Botsford Architects」の力を借りて、現代的な喫煙用の空間を建てました。それは世界で初めての自立した半透明のコンクリートの建物です。そして嫌煙家から離れて、陽の下で座って喫煙を楽しむことができる最高の場所となっています。

庭に置かれた喫煙用の空間

喫煙用の空間の元となったアイデアは、庭に落ち着いて座る単純な構造を作ることであり、そして素材選択が重要であることを提案することでした。コンクリートの半透明さは、その構造が周辺にある植物のように「生き生きとしている」と感じさせます。開かれた入口は遮られることのない眺めを提供しており、光に満たされた空間を可能にしています。

スペース

喫煙用の空間は最終的に非常にシンプルな構造となりましたが、構造の必要性から、実際には半透明なコンクリートを保つための丁寧な処理が求められました。

素材

半透明なコンクリートとは一体何なのでしょうか。それは光ファイバーを加えた光透過性を持ったコンクリートを元にした建築素材のことです。

内部の印象

建築素材は普通のコンクリート同様の強度を持ちながらも、半透明なのです。衣服の素材越しに見ることができるように、コンクリート越しにその向こうを見ることができます。内部からは近くにある木々の葉の影を見ることができます。そして屋外の光の変化は、この空間の内部を彩る光を定めています。そのため堅く丈夫だと思える素材から作られた空間であるとは信じられないでしょう。

自然と調和する空間

建築素材が美しい緑の庭と溶け込むことができるのでしょうか?このプロジェクトが証拠となるように、自然に溶け込むことは可能なのです。第一印象は力強さを感じるますが、内側を見ると印象は変わるでしょう。空間の半透明性は太陽による変化や動きを可能にしています。そして空間内部にいながらも外部にいるような不思議な感覚を感じることができるのです。

喫煙者のための安らぎの場所

喫煙による健康被害があることは良く知られています。そして非喫煙者の数が増えていますが、喫煙が今すぐに無くなる習慣とは思えません。通常であれば喫煙者には孤独な場所や居住者の安らぎの場所から離れた場所が用意されます。ですが、この場所は生き生きとした場所に見えるでしょう。そしてプレッシャーを感じることなく、友人と座り煙草を楽しむことができるのです。

このアイデアブックはhomifyスペインの記事を元に作成されています。

https://www.homify.es/libros_de_ideas/16491

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