homify 360°:中庭が生み出す心地良さ「囲い庭の庵」

Kiohde Hayai Kiohde Hayai
囲い庭の庵, 花田設計事務所 花田設計事務所 Dining room
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最近では中庭を持つ家が増えてきました。家を開放的な空間にしようとすると、外に開かれたものにしなくてはいけません。そうなると外から丸見えになり、プライバシーを守りにくくなってしまいます。そこで家を外から見えないように中庭側へと開いた家が建てられているのです。ですが中庭のある家が果たすのはプライバシー対策ばかりではありません。そこで紹介したいのは花田設計事務所が手がけた家。建てられた「囲い庭の庵」では、心地良い空間を生み出しています。

家の外観

本住宅が建てられたのは秋田県の秋田市。住宅地の一角にあり、周りには多くの家が建ち並んでいます。敷地は目の前に十字路がある角地。家を眺めると白色にまとめられた外壁が見えます。そんな外壁に見えるのは大きな入口。その奥には明かりが見えるため、家に中庭が設けられていることがわかるでしょう。

中庭が見せる外観との違い

入口を抜けると見えるのは中庭。それは建物に囲まれた形となっていて外からほとんど見ることができません。中庭に入れば、通り側とは違う印象を感じることでしょう。そこでは茶色や黒色の外壁、そして多くのガラス窓が見えます。外観のシンプルな印象と異なる個性的な空間が広がっているため、その違いに驚かされるかもしれません。

中庭が生み出す心地良さ

建物の内部には中庭を活かす空間が広がっています。リビング・ダイニング・キッチン(LDK)の空間にあるのは中庭側に設けられた大きなガラス窓。中庭のために外部から見られることなく開放感を生み出します。それだけでなくウッドデッキも設けられており、気軽に中庭へと出ることができます。そのため中庭がまるで部屋の一部のように感じられるかもしれません。このように中庭は開放的な空間を生み出すの大きく役立っているのです。

冬の厳しい北風に対応した家

このような中庭を設けた家ですが、開放感を生み出す以外にも重要な役割を果たしています。本住宅が建つ場所で大きな問題になるのは冬場に起こる強い北西の風。それは寒さを感じさせるだけでなく建物にダメージを与えることになります。そんな風対策を行うと、多くのガラス窓を取り付けた開放的な空間を作れなくなってしまいます。そこで外壁で覆って風から建物を守り、閉塞感を和らげるために中庭を設けたのです。

冬の厳しい気候や外からの視線を跳ね除ける家

多くの場合、中庭はプライバシーを守るために活用されます。ですが、ここでは土地の気候に対応するためにも活用されているのです。このような家では厳しい冬の気候や外からの視線に脅かされることなく、心地良い生活を送れることでしょう。

【中庭については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 中庭のある家に住む5つのメリット  

※ 知っておきたい中庭の6つのポイント!   

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