開放的なオープンプランの住宅が増える昨今、キッチンも個室ではなくリビングとつながった空間として構成されることもしばしば。ということは家を訪れたゲストもキッチンを目にする訳です。そんな時、自慢できるような魅力的なキッチンがあれば嬉しいですよね。今回はそんなキッチンを備えた住宅を国内の事例から五軒ご紹介します。
建坪約10坪という狭小地ながら、亜鉛メッキ鋼板を使用したコンテンポラリーな外観が目を引くこちらの住宅。キッチンもツヤのあるブラック&ホワイトという近未来的な印象を抱かせるモダンなデザインとなっています。上部はロフトとバルコニーとなっており細長く取られた開口部からは青い空が見えます。それはさながら宇宙船からの景色のよう。
こちらは奈良市内の閑静な住宅地に建つ住居併用医院です。一階が医院、二階が住居であり、その利用形態に悩まれていたというクライアントのために建築家が提案したのは、素材の持つ風合いを生かしながら 光と風と緑空間演出とのコラボレーションを 楽しむデザインであること、南面はプライバシーが難しいので窓は極力取らないデザインであることなど。医院という不特定多数の人々が訪れる公共の場と、住宅。開放的なプランは難しいように思えますが、こちらのキッチンはご覧の様に大きな窓とその先のテラス、そして高い天井が印象的な空間となっています。黒でまとめられたキッチンはとても落ち着きのあるデザイン。仕事で疲れた体と心を優しく癒してくれそうなキッチンです。
こちらはなんと築100年の納屋をリノベーションした住宅。手掛けたのは新潟市に拠点を置いて活動する一級建築士事務所オブデザインです。古い木造住宅ならではの力強い梁、納屋ならではのスケールの大きさなどが生かされた魅力ある空間へと変身を遂げたこの住宅、キッチンはご覧のように木材を使用した空間に馴染むアイランドキッチンを備えたオープンで開放的な間取りとなっています。
天然石のアイランドキッチンは天板に粉をまけば直接生地をこねるなどの作業も可能で、汚れも付きにくいという料理好きには嬉しいキッチンです。そして何と言っても天然石だけが持つ高級感がキッチンをクラスアップしてくれます。コンロの前にはガラスの仕切りを設置して油はねを防止しつつ視界は遮らない仕様で、窓のあるダイニングルームからの眺めを楽しみながら料理ができる明るいキッチンとなっています。
石川淳建築設計事務所が手掛けた福島市に建つ住宅。敷地が駅近くの市街地のため、通行人や車などからプライバシーを確保できるよう細長い横スリット窓を設置した閉じられたファサードとなっています。洗練されたシンプルな外観と同じく室内もミニマルな美しさ。正面外観とは反対に開口部が多く取られた明るい内部、キッチンは階段室に隣接した二階に設置されています。白と黒でまとめられたシンプルなインテリアに深い色味のフローリングがリラックス感をプラスしています。
【キッチンについては、こちらの記事でも紹介しています】
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