28年の時を経て生まれ変わる住まい。住み心地がアップするリノベーション!

K.Matsunaga K.Matsunaga
泉町の家リノベーション, 有限会社 エイチエム建築企画室 有限会社 エイチエム建築企画室
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新築当初は住みはじめにわくわくする家も、時が経てばあちこちの痛みや気になる部分も出てきます。家族構成やライフスタイルが変わり、使わなくなる部屋やその逆もあるかもしれません。家も車と同じでメンテナンスは必要不可欠。一生のうちでも大きな買い物になるものだからこそ、手遅れにならないうちに手入れをしながら住み続けたいものです。今回ご紹介するのは、有限会社 エイチエム建築企画室の手がけたリノベーションプロジェクトです。28年前に手がけた家を、時を経てリノベーションを手がけることになりました。断熱や気密性能を高め、居住性もぐんと向上しています。

Before:改装前の外観

随分と色褪せが目立つようになり、まるで違う色が見えるようになりました。外壁材の劣化や痛みは見た目だけでなく、内部への水の浸入や内側から家を痛める原因にもなってしまいます。

After:改装後の外観

ガルバリウムの外壁材を新たに張り替え、三角形のファサードを生かし黒くシャープでモダンな外観に生まれ変わりました。大きすぎる上部の窓や、古いサッシは取り替えられ程よい大きさに調整されています。壁が増えることは耐震性を有利にするためにも有効な手段です。内部の吹き抜けの寒さ対策のため、断熱性や気密性も高める施工を同時に行なっています。換気口やジョイントも目立たなくなることで、随分とすっきりとした印象に生まれ変わりました。傷んだところをそのままにせず、綺麗に保つことは防犯的にも安心な要素が増えるようになるとも言われています。

Before:経年劣化が目立つ内装

クロスは黄ばみや黒ずみが目立ち、広々とした室内にも関わらずどんよりと暗い印象もあります。ピンク色の構造材は、長年見ていると新鮮さを感じなくなるかもしれません。

After:白さを取り戻したインテリア

どんよりと曇ったような雰囲気の内装は、当初の白さを取り戻し、現代のライフスタイルに合うよう間取りも調整されました。広い室内が清潔感のあるホワイトに変わるだけで、より一層広々とした開放感が得られたようです。ピンク色に塗装されていた構造材も、梁の部分は他の内装に合わせてホワイトになり、存在を感じさせずすっきりとした印象に。吹き抜けを貫く円柱型の柱はキッチンのカラーに合わせてレッドに塗装され、空間を引き締めるアクセントカラーになりました。壁面で仕切られていたキッチンはオープンなアイランド型になり、家族やゲストとコミュニケーションが取りやすい明るい雰囲気になりました。床暖房も設置され、以前の寒さを感じる室内から、快適に冬を迎えられるよう居住性もアップしています。

Before:改装前のロフトがある居室

広々としたロフトのある居室でしたが、仕切りはブラインドで代用され、後付けのもののためごちゃごちゃして見えます。建具やロフトへのはしご、構造材と色も調和がしにくくまとまりのない印象です。

After:すっきりと整い調和のあるロフトへ

どこかまとまりのなかった部屋も、床と内装のカラーを統一させることで見違えるようにすっきりとしています。広さを確保するために、部屋の中にはさまざまなパーツが集まりますが、主役を絞って色を欲張りすぎないことがインテリアを調和させるポイントにもなります。高いロフトまではしごで上り下りするのは少々大変ですが、安定性を高めた階段をひとつ設置することで使いやすくなりました。はしご2つ分の開口は階段の部分に絞られ、ロフト自体も広々と安全に使える空間になりました。リノベーションをする際には、長年住み続けた経験から、将来を見据え必要なものを研ぎ澄ましていく思考が大切になります。建築家に相談しながら、本当に自分たちに必要な家とは何かを見つめ直すきっかけとなるでしょう。

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