浴室は一日の疲れを癒す大切な場所です。浴槽のデザイン選び次第で、使い勝手や居心地の良さが変わってきます。またデザインや配置方法によってバスタブが主役のデザインバスルームになったり、とお風呂場の印象がグッと変わってきます。今回は、浴槽選びで変わる浴室の居心地をご紹介していきます。
和式浴槽は、狭く深い形状タイプが主です。日本人らしい腰をおろした状態で肩までつかるという入浴姿勢に基づいているため、凡そ長さ80〜120cm、深さ45〜65cmとコンパクトなデザインが多くみられます。浴室が広くとれない住まいには、最適の浴槽といえるでしょう。こちらは、ATELIER A+Aが手がけるスタイリッシュな集合住宅のバスルーム。大きく取った窓とコンパクトな置き型和式バスタブがスッキリとした印象を演出し、小さいながらもスタイリッシュなバスルームに仕上げています。
洋式浴槽はゆったりとした大きな浴室の印象を演出してくれます。洋式は、仰向けに寝た姿勢でバスタブに入るので広く浅く作られています。広い設置スペースが必要となりますが、ゆったりと身体を伸ばして湯船につかりたい人におススメのデザインです。また、介護が必要な人の入浴にも最適で、手すりをつけるなどの配慮を施すことで安全にバスタイムを楽しむことができます。
クレジット: Photo by Senichiro Nogami / 野上仙一郎
デザイン性の高い円形バスタブは憧れの浴槽の一つではないでしょうか?円形バスタブとガラス張りの浴室はラグジュアリーな印象に浴室を仕上げてくれます。また、お風呂で長さがしっかり取れない場合は、円形や半円形型にすることでバスタブを大きめに取ることができます。
こちらでは「バスルームをスパのような雰囲気にするには?」を紹介しています。
クレジット: jo1q
バスタブタイプにこだわるならば、素材選びも欠かせません。こちらは、深いブルーのモザイクタイル張りが印象的なバスルーム。バスタブはホーロー製で、ブルータイルと白のコントラストが清潔感を演出しています。ホーロー素材は表面に傷がつくとサビの危険がありますが、やはりその独特のなめらかな肌ざわりと美しい色合いが人気です。また、キズや汚れに強くいつまでもきれいに保つことができるので、お手入れが簡単な点も魅力です。
日本らしい露天風呂の雰囲気の出る木製バスタブも人気です。こちらは、高野槙の木で作られた浴槽。大きな開口部と庭の照明が露天風呂のような印象を演出し、静かにリラックスできる雰囲気に。使用されている高野槇は光沢感のある木材で湿気に強い素材です。その他のバスタブ木材には、特有の香りがある檜や椹なども同様に人気があります。
こちらは、浴室のサッシを全開にするとウッドデッキに繋がるリラクゼーション効果の高いバスルーム。人工大理石の素材感が上品な雰囲気を演出し、自宅にいながらもスパでリラックスしているかのような気分にさせてくれます。人工大理石は、天然大理石のような温かみがあり、色柄などのバリエーションも豊富です。表面が滑らかなので汚れも落ちやすく簡単にお手入れをすることができる素材です。バスルームの雰囲気に合わせて自分らしいデザインや素材感を選べるのが嬉しいですね。