室内で屋外植物を育てよう

A.Imamura A.Imamura
Kofunaki House, ALTS DESIGN OFFICE ALTS DESIGN OFFICE Eclectic style corridor, hallway & stairs
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素敵な室内インテリアコーディネートには、植物は欠かせません。植物には空気の清浄や癒し効果も期待できます。そんな心和ませる植物をお庭や玄関などの屋外だけでなく、思い切って室内でも育ててみましょう。意外に観葉植物以外にも室内で育てられる屋外植物があります。今回は、室内で屋外植物を育てるちょっとしたコツをご紹介します。

高すぎず低すぎない温度設定で

屋外植物を育てるポイントも、観葉植物同様に、日光によく当て、土が十分に乾燥してから水をやり、風通しのよいところで育てるという3つです。観葉植物は一般的に水やりの頻度を控えることで寒さへの耐性が若干向上します。目安として気温が5℃以下になる冬時期は、鉢土が完全に乾いて4~5日おいてから水をたっぷり与えてください。冬には10度以下にならないよう置き場所を工夫してあげてください。

写真:Pflanzenfreude.de

スペースを計画しましょう

こちらは、ALTS DESIGN OFFICEが手掛けるKofunaki Houseの一例です。住まいを完全に内と外に区切って考えるのではなく、もっと内と外が繋がり常に森を感じることのできる空間を演出しています。室内で屋外植物を感じながら四季を楽しめる空間デザインです。「ここまでは、なかなか難しい・・・」という人は、玄関近くの窓辺やバルコニー側の大きな窓など、屋外と室内を一体化させるような場所に植物を配置するといいでしょう。

室内ビニールハウスのアイデア

室内で小さなウィンターガーデンが作れてしまう、フランスのインテリアデザイナーTabary Le Layが手掛けるこちらのモダンな室内用ビニールハウスはどうでしょうか。お好みの場所に現代的な小さな温室を設置することができ、屋外植物を育てるのも簡単です。ポリカーボネートで作られた構造は、通常の温室設計を参照しながら超現代的なメンテナンスシステムが使用されています。冬には室内温室を兼ねた暖かい小さな読書室としても活用できますね。

写真:Mathieu Lagarde

アジサイ

屋外でよく見かけるアジサイ、室内で鉢植えアジサイを育てる場合は、直射日光を避けレースカーテン越しに日光が当たる窓辺がよいです。水はけのよい土に植えますが、水を好みますので土には水分を保ちましょう。鉢植えは鉢の表面が乾き始めてしおれる直前が、水やりのタイミングで、水切れしないようにしましょう。

ラベンダーなど、ハーブ系

屋外ではなく室内でラベンダーを育てる場合は、耐暑性のあるイングリッシュラベンダーがおススメです。香りも他の種類のラベンダーより強く香水などに使用されるイングリッシュラベンダーは、寒さには弱いですが、日本の室内ならば十分育ちます。6月に入り咲いた花が終わった頃から、高さ半分、枝数も透かし剪定で三分の一くらいを切り戻して風通し良い場所におきましょう。夏の間、水やりは朝早くか夕方日が落ちてから与えてください。秋や冬は、良く日が当たる場所に置いてください。キッチンなどが最適かもしれませんね。

バラ

バラは、その香りや鮮やかな色で空間を艶やかに一変してくれます。是非、室内でも育てたい植物の一つです。ただ種類によっては、育てるのが難しい場合があります。バラの種類は約2万種類を超え、また新しい品種のものが出回っています。バラを室内で育てる場合は、まず病気に強いバラや、香りのよいバラなど、屋外、温室、地域などによって、育てる場所によって適したバラの種類を探しましょう。

蘭の鉢植えがリビングにあるだけで、空間をエレガントに演出できます。蘭を室内で育てる場合は、室内温度は18度 ~ 25度が適温です。常に10度以下にならない暖かいリビングなどに置くのが最適です。直射日光の当たらない、半日陰に置きましょう。夏場は鉢の中に指を入れてみて乾いていたらたっぷり水をあげ、冬場は乾いたなと思ってから 1、2日間を空けてから水をあげるようにしましょう。冷暖房の風が直接あたるところはダメです。

ハンギングバスケット

庭先や玄関などを彩るハンギングバスケットを室内に飾ってみるのはどうでしょう?ハンギングバスケットは壁面やスタンドに掛けて飾る寄せ植えです。プラスチックやワイヤー製の容器を使って植えこまれ、 フラワーアレンジメントと違い、根が付いて生きているので2~3か月は鑑賞が可能です。季節の花や植物で室内の壁を飾るのも素敵ですね。

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