吊り戸棚で効率的な収納を!

Aya F. Aya F.
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吊り戸棚は、収納場所を増やすための有効な手段。視線よりも高い場所にも物を置くことで、手元が片付いているように見せることも可能になります。収納が増えることで、すっきりしたり家事効率が上がったりすることが見込まれるため、いろんな作業が楽しくなるかも?!ではどんなところに吊り戸棚を設置するとよいのでしょうか。いろんな実例を見ながら、使いやすい棚、おしゃれなデザインの棚について考えていきましょう。

吊り戸棚をおしゃれなデコレーションとして、キャットウォークとして

吊り戸棚とひとくちに言っても、デザインはさまざまです。ざっくり分けると、壁に取り付けるタイプ、天井から吊るすタイプがあります。こちらは滋賀の建築家・Alts Design Officeの手がけたリノベーション物件です。オープンキッチンの頭上を縁取るようにL字型に吊り戸棚が設置されています。天井から二枚の棚板を渡したシンプルなオープン収納。よく見ると、上の段はキャットウォークとして利用できる造りになっているんです。住人の使いやすさだけでなく、家族の一員である猫にもうれしい構造ですね。

すっきりした収納に

物がいろいろと溢れがちなキッチンでは、収納場所はあればあるだけ便利なもの。こちらのお宅では、建物を構成する素材と同一のもので台所廻りの設えが造作されているため、見た目にもとてもすっきりとまとまりが感じられますね。壁面の上部には大容量の吊り戸棚。木目の美しさが目を引きます。扉付きの棚は、仕舞ってある物が見えないため、片付いた印象に見せることが可能になります。高いところには、使用頻度が低いものを収納し、取り出すときには踏み台などを使って、怪我などのないようにしたいですね。

ミニキッチンなら調理器具も吊ってしまう?!

収納場所を増やすための吊り戸棚は、コンパクトサイズのキッチンでは特に取り入れたいもの。こちらはパリにあるアパートの一室。玄関から入って衝立を隔てた向こう側がキッチンというレイアウトであるため、なるべくきっちりと片付けておきたいものです。小ぢんまりとしていながらも、コンロは4口、オーブンもついています。すっきりと見せるために、数多くある棚にすべてを収めておけるデザイン。コンロの上にはレンジがすっきりと吊り戸棚に収まっていますね。棚と調理器具に段差がないのも、整った印象にするためのポイントです。

使いやすい書斎のために

勉強机や仕事用のデスクは、なるべく不要な物を置かないようにすることで、勉強や仕事に集中できる環境が出来上がります。こちらの書斎では、壁の上の部分いっぱいに吊り戸棚が造作されており、必要な物はすべて棚にしっかり収まりそうです。筆記用具やメモパッドなど、すぐ手に取りたいものは机上に置いていても、仕事中に必要になる可能性がある書籍や書類などはすぐ手の届く棚に仕舞うのが便利です。あちこちにうろうろしなくて済むため、仕事もはかどりそうです。

洗濯機上のデッドスペース

お宅の大きさや家族の人数にもよりますが、洗面所や脱衣所は、収納場所がきちんと確保できていないと、タオルや買い置きのバス用品などが溢れてしまいがち。限られたスペースを上手に使いたいですよね。よく問題にあがるのが洗濯機の上の空間。上手に使うにはいろいろトリックが必要であるため、空きスペースのままになっていることも多いのではないでしょうか。このスペースこそ取り入れたいのが吊り戸棚。縦型のものでも、蓋が開くスペースをしっかり確保すれば、洗剤などをすぐ上のスペースに置けて便利になります。

パントリーを上手に使おう

食材などのストックをするためのパントリー。棚を上手に取り入れることで、収納できる容量も格段にアップして、使いやすくなります。こちらのパントリーでは、下にキャスター付きのワゴンやボックスを積み重ねて配置し、天井までの上半分に棚を造作することで、小さなボックスやケースに入れたものを収納することが可能になっています。すべて白で統一されているため、物をそのまま収納しても見落とすことがなくなりそうですね。

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