大きな一枚屋根の下に家族が集う家

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大きな一枚屋根の下で, エヌ スケッチ エヌ スケッチ Dining room
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外と内を緩やかにつなげた大らかな平屋の住まい。そこでは生活がもっとシンプルなリズムで回っている、そう思いませんか?自然をより身近に感じ、自然のサイクルと共に生きる。それは畑で収穫したばかりの野菜を食卓に並べること、薪ストーブの炎を見つめて冬を過ごすこと、雪解けと共に春を全身で感じること… 。そんな家族の生活を守るのは大きな一枚屋根です。手掛けたのは新潟市に拠点を置いて活動するエヌスケッチです。

外観

敷地があるのは雄大な五頭連峰を臨む新潟県阿賀野市です。庭に面したこちらの外観はゆるやかな傾斜のある大屋根、そして連続する開口部が印象的。そして建物外周を囲うように配置されたウッドテラスがこの住宅の特徴です。庭に植えられた樹木が育ち枝を伸ばし始める頃には、さらに自然を感じられる森の中の一軒家のような雰囲気に、そして枝葉が適度に視線を遮ってくれる天然の塀となってくれることでしょう。

エントランス外観

こちらがエントランス側外観。庭の石畳に沿って入ってくるとステップとデッキの先に玄関ドアがあります。先ほどのウッドテラスはこのエントランス前までつながっており、建物外周を囲んでいることがよく分かります。外壁は白、緩やかな大屋根に覗く煙突、それを支える柱と温かみのある木材が使用されたドアやデッキ… 時に厳しい気候条件を耐えなければならない新潟の地で、素朴な優しさと家族を守る力強さを感じさせる住宅です。

開放的なLDK

こちらが建物内部。庭に面した開口部と天窓から明るい光が注ぐLDKは、間仕切りを極力無くすことで、開放的で広がりのある空間となっています。エントランスから続く土間という建物の中心に薪ストーブを設置することで家庭のシンボルとなり、また効率的に家全体を温められるという実用的なメリットもあります。写真右手にある薄手のシェルフのようなものはエントランスからキッチンへの視線を遮る目隠しパネルです。パネルはスライド式で好きな箇所を開けたり閉めたりできるという遊び心も。お気に入りのアイテムを飾って。

キッチン

全体に積層パネルを使用した統一感のあるキッチンです。対面キッチンはダイニング側に高さを出すことで散らかりがちなシンクやコンロを隠し、いつもすっきりとした印象に保つことが可能。水や油はねの防止にもなり一石二鳥です。キッチンとダイニングに共通の照明を使用することで二つのスペースのつながりを強調しています。写真左手にあるのは食品庫。実は庭の畑へとつながっており、必要な時にすぐに野菜やハーブを収穫することができます。自分達の手で育てた新鮮な野菜なら、子ども達も好き嫌い無く美味しく食べてくれそうですね。

半屋外空間

LDKと寝室に隣接する一番大きなデッキスペースがこちら。室内空間が二つのボリュームをずらして組み合わせた形状なので、このように広いデッキスペースを生み出すことができました。この屋根のある広々としたスペースは屋外デッキと言うより、室内を延長させた半屋外空間と呼んで構わないでしょう。自然の光や風、温度の変化を肌で感じながらも、大きな屋根に守られているという包容感と安心感を感じられますね。

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