家を丸ごと一軒リノベーションしようと決心するのはなかなか勇気が入りますね。マンションと違い、手を加える箇所が外観・外構までと広がる可能性もあります。ただ言えることは、家を手に入れることは「出会い」と密接に関係しているのではないでしょうか?現実的な基準もさることながら、周囲の環境なども踏まえて「ここに住みたい」と言った感情的判断も大事な要素かと思います。本日は、リボーンキューブによる建築家の元自邸をさらに快適にリノベーションした例を紹介します。
お施主さん曰く「川のせせらぎが聞こえる、建物の非常に珍しい物件に出会えたことが、すべての始まり」という今回紹介するプロジェクトは、建築家が自分のために建てたこだわりのある珍しい住宅でした。また周囲の自然環境の豊かさがさらにその地に住まうことのポテンシャルとなり、より快適な住空間を目指したリノベーションをすることにしたそうです。
天井を取払い、梁をあえて見せた吹き抜けの開放的な大空間が生まれました。明るく連続性のある空間が現代のライフスタイルにぴったりですね。コの字型に配置された居室に沿って中庭空間にウッドデッキを設けました。こうすることで気軽に中庭に出られ、外空間とのつながりを密にします。
住宅本来が持つ経年の味わいが残る空間とレトロ調の家具や調度品がよく合っています。ソファ横の蓄音機は普段は「サイドテーブル」代わりに使っているとのことです。生活を豊かにする個性的な小物の使い方、是非見習いたいですね。
階段を上がるとアトリエとして使用しているロフト空間があります。日の光がサンサンと振り注ぎ気持ちの良いアトリエですね。スタジオと吹き抜けで繋がった連続性のある計画によって、家族がそれぞれの気配を感じながら生活できる一体化した家づくりが実現しました。
エントランス部分にも良い古び具合の棚が設けられ、好きな物だけを飾って生活に豊かさと愉しみを添えています。中庭に面し、階段の吹き抜けにのぞむとても開放的で明るい玄関周りになりました。
キッチンはぐるっと廻れるアイランド型でお料理をしながらカウンター越しに会話がはずみそうですね。あえて物を見せた生活感あふれる楽しいキッチン空間です。
選び抜かれたであろうスツールや照明、インテリアにも住まい手のこだわりが反映されていますね。既存の開口部のサッシを取り替えるだけで雰囲気ががらっと変わるのもリノベの特徴ですね。
リビング空間もレトロ調の家具やインテリア小物でまとめています。シンプルで余計なものを省いた心地よい空間ですね。谷川のせせらぎが聞こえてつい時の経つのを忘れてしまうそうです。
リビングダイニングキッチンも中庭に面しており、自然の移ろいを感じることのできる開放的な空間です。黒いサッシがクールな空間に森の木のように林立するビンテージ感たっぷりの柱がよく合っていますね。
可愛らしい三角屋根と既存の板張りの外壁が古い時をそのまま残し、この家は新たな家族のライフスタイルに合わせてその機能を変化させました。こうやって大事に建築物が受け継がれて行く時代がやってきたのです。出会いを大事にあなたもリノベーション物件を探してみませんか?
リノベーションについては、こちらの記事でも紹介しています。
※ 新築vsリノベーション。比較することで見えてくるそれぞれの良さ
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