シンプルでミニマルな空間である和室。我々の日常生活は椅子式がメインであり和室が十分活用されていないように感じられますが、最近では他の空間にマッチするようにモダンにアレンジされ、家全体の雰囲気から和室だけが浮かないように工夫されることが多くなりました。あえてリビングの横に設置される間取りもよく見られます。今回はモダンスタイルの和室をいくつかご紹介いたします。
こちらは長野県の田園風景が広がる敷地に建てられた住宅です。大開口が開放的なLDKの横に小上がりの和室が設置されました。インテリアは家全体の雰囲気に合わせてダークブラウンの建具や琉球畳が用いられ、モダンにまとめられています。和室スペースにも開口は続いており、心地よい日の光を感じながら昼寝をしたくなるような空間です。
こちらの和室は打ちっ放しのコンクリート壁と天井に囲まれた無機質な空間に、琉球畳が敷かれたモダンな空間です。正面に全面ガラスがありますが、外部からの目隠しと日よけを兼ねた壁が建てられ、プライバシーも確保されています。そしてその壁を通して部屋の中へ作り出される印象的な影は朝昼晩の太陽の動きよって変化し続けます。
こちら和室は、隣に自動車整備工場を営む若いご家族住まいで、工場の騒音とプライバシー対策のためにコートハウス形式のプランで建てられた住まいです。一切の木造らしさは感じられないシンプルで無機質な空間が広がっていますが、和室があることでどこかホッとする雰囲気がありますね。真っ白な壁と綺麗な琉球畳の緑が爽やかな印象です。
こちらは土地の特徴である風の強い場所でも快適に暮らせるようにと、中庭を囲むように二つのボリュームを向かい合わせに配置して建てられた住宅です。リビングから中庭を挟んで反対側には和室が設置されました。窓の高さを低くし両部屋からの目線が気にならないように工夫されています。白の壁と黒の梁、畳の黒の縁がシンプルでモダンな雰囲気を作り出しています。
最後の和室は都心に建てられた平屋住宅で定年後のご夫婦のための住まいです。敷地内に設けられた植栽の緑は各部屋から眺めることができ、都会にいながらも自然を感じることができ、まるで森の中にいるような気分を味わうことができます。リビングの端に設置された琉球畳の和室スペースでゆったりとリラックスした時間を過ごしたいですね。
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