ミニの似合う切妻屋根の家

Michiko JUTO Michiko JUTO
ミニの似合う家 OUCHI-36, 石川淳建築設計事務所 石川淳建築設計事務所 Detached home
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父と二人の娘が住む都市型住宅を紹介します。高さ制限を生かして2つの切妻屋根が重なるデザインが目を引くこの住まいを設計したのは石川淳建築設計事務所。愛車のミニに似合う優しい雰囲気の家、さっそく見てみましょう。

高さ制限から生まれた2つの切妻屋根

都内の密集した住宅地にある20坪ほどの敷地に建てられた住宅です。道路斜線と北側斜線の制限から生まれた三角の屋根が異なる方向に重なり、控えめながらも人目を引く外観を見せています。道路側には愛車のミニが駐車できるコンパクトなスペースを確保し、植栽によってアプローチと隔てています。ミニと合わせて外壁は白に。開口枠にブラック、ベランダの手摺壁はアントラシットでアクセントをつけています。

シンプルなのに豊かな外観

道路側はプライバシーへの配慮から開口は控えめに。ガラス框戸の玄関ドアを採用することで暗くなりがちな玄関を明るく演出。たった一本の木でもあるだけで癒されますよね。家と共に成長し様々な表情を見せてくれる植栽、街並みに対しても優しい雰囲気を作り出しています。

ミニマルで機能的な土間玄関

ミニマルなデザインの土間玄関、自転車を置けるように奥行きをたっぷり取っています。壁に埋め込んだ収納がすっきりとした印象を与えます。通りからの視線を遮る半透明なガラスの框戸から入り込む柔らかな光で包まれるスタイリッシュなエントランス、素敵ですよね。

モノトーンの階段

こちらは黒が珍しい階段です。階段を下りた部分に設けた坪庭によって採光の確保と広がりを演出。隣家に囲まれた都市型住宅でも自然を感じられるちょっとした外部空間、是非取り入れたいですよね。華奢な白の手摺や味わいのあるウッドフロアなどこだわりのあるデザインが目を引きます。

明るく開放的なLDK

2階には家族みんなが過ごすLDKを配置。ゆったりとしたくつろぎの場を確保すべくキッチンはI型の壁付けを採用。白でまとめたお洒落なキッチンの開口からは隣家の緑を借景として取り入れ、心地良い空間を演出。黒塗りの柱と筋交いがさりげなくLDKを仕切りつつ空間のアクセントになっています。「屋上テラスのあるハコ型の家」も同じ建築家が手がけたモノトーンのコンパクトな住まい。木の素材で温かみを添えています。

限られたスペースを最大限に生かす

天井の高さを生かしてロフトも設けています。トップライトからの採光やシーリングファンが作り出す風が気持ち良さそうですよね。切妻屋根の形状が現れた天井に包まれる安心感のある空間が生まれました。空調はロフトのスラブに埋め込み、目立たないように。

多目的に使えるロフト

ロフトは珍しく畳敷きです。柔らかな光に包まれる落ち着く空間、どんな風に使われるのでしょうね。ちょっとした昼寝の場所または泊まり客のための寝室あるいはワークスペースなど様々な場面に活躍しそうです。2階にこの他、引き戸で仕切るお父さんのための居室をLDKから続くように配置。

真っ白な空間

最後に1階の子どもの部屋を見てましょう。床から壁そして天井まで白で統一した非日常的な雰囲気さえ漂う空間に差し色としてのカーテンを合わせてアクセントに。この部屋は道路側に配置しているので、通りからの視線と交叉しないように開口の位置にこだわっています。高さと大きさの異なる3つの開口が楽しい雰囲気を作り出しています。親子3人が暮す家は、プライバシーがしっかり守られながら豊かな暮らしを演出するスタイリッシュなデザインが印象的。密集地でありながら広がりを感じさせ柔らかな光で包まれた心地良い住まいです。

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