中庭は、例え小さな空間であっても、住空間に明るさや四季の移ろいを感じさせてくれる素敵なスペースです。植物を植えてみたり、ウッドデッキにしてみたりとさまざまなアレンジ方法がありますが、屋内と調和する空間を創ってみたいもの。今回は中庭の美しい家best5と題し、素敵な屋外空間を内に秘めたお宅をご紹介していきます。いろいろなアイデア、スタイルによってさまざまに変化する屋内、屋外空間をご覧ください。
中庭は、文字通り家の内側にある庭のことですが、こちらのお宅では、モダンな住空間の中に和を感じる玉砂利と竹、行灯を配した素敵な空間が作りだされています。東京のTerajima Architectsの手によるものです。また、エントランスには小ぢんまりとした坪庭が配されており、開放感と明るさを家の中にもたらしてくれています。和のテイストとモダンとが調和した空間です。本住宅については「優雅な中庭のある和モダンの家」で他の写真もご覧いただけます。
こちらは川崎の建築家・山縣洋建築設計事務所が手がけたお宅。近所の方と集えるパブリックなスペースと、住人が紅葉をゆっくりと愛でることのできるプライベートな庭とが組み込まれた構造となっています。モダンなデザインの家ですが、黒い格子が壁のあちこちに取り入れられることで和の雰囲気も感じられますね。大きな一枚ガラスのはめ込まれた様子は、まるで外の景色を切り取ったかのように感じさせてくれます。本住宅については「US二つの中庭とテラスのある家」で詳細がご覧になれます。
Photo: Forward Stroke Inc.
神戸の建築家・一級建築士委事務所hausの手がけたこちらのお宅では、家の中心部に位置する中庭をウッドデッキとすることで、アウトドアリビングのように活用することが可能になっています。中庭を取り囲む面の多くがガラス張りとなっていることにより、プライバシーを守りながら開放的で光が溢れる住空間を実現しています。住宅密集地などで取り入れたいアイデアですね。本住宅については「haus-flow」で他の写真がご覧になれます。
Photo: PHOTO OFFICE JOUER 森本大助
こちらは、宇都宮の建築家・中山大輔建築設計事務所が手がけたお宅です。中庭とは、正確には四方を建物や構造物で囲まれた屋外空間を指しますが、こちらの庭は、変形コの字とでも言うべき形の建物に囲まれています。ウッディカラーを基調として作られた住空間に、芝生のある空間は、色のコントラストも美しく、まさにオアシスともいうべきスペースとなっています。二階から見下ろしてみても、その美しさが引き立ちますね。本住宅については「下古山・中庭のある家」でさらに詳しくご紹介しています。