すでに間取りや内装が施されているマンションは、入居に便利な一方、無難で退屈だと思う方も多いかもしれません。マンションによくありがちな間取りも、ライフスタイルによっては合わないこともあるでしょう。しかし、木造の戸建て住宅とは違って、躯体の箱ができている分、スケルトンリノベーションがしやすいのはマンションのメリットです。自由な箱を生かし、ライフスタイルに合った間取りやインテリアを楽しみやすく、自分だけのオリジナル空間を生み出すことが可能です。今回ご紹介するのは、有限会社スタイラス / THE HOUSE OF STYLUSが手がけたマンションの大胆なスケルトンリフォームです。
可もなく不可もなく、よく見る新建材が使われた内装です。色もミディアムブラウンで、濃い・薄いがない分どこか中途半端な印象です。
壁、床天井ともに全ての内装を一新しました。廊下はホテルをイメージし、肉厚のラグで仕上げることにより歩行感をアップしています。ダウンライトの配置を移動し、光にメリハリをつけることでドラマティックな演出効果が生まれました。壁面は全てにこだわりの塗装が施され、アンティークで独特な空気感があります。新建材だった建具のイメージも一新され、以前の面影を感じません。
LDKと隣接した一角の和室の間取りは、マンションによく見られた間取りです。狭くはないけれど、垂れ壁や小壁が中途半端な存在と感じることも。よくあるキッチンも、もう少し工夫が欲しい場合もあります。
対面式だったキッチンは、スタイリッシュでモダンなアイランドキッチンへと入れ替えがされました。従来の「LDK」という間取りの概念を払い、自由度の高い配置と空間を生み出しています。鉄筋コンクリート構造を生かし、天井はより高く確保し、配管や配線をあえて見せることで現代風の遊び心溢れる仕上がりとしています。グレーの塗装を施した壁や、黒いカラーで仕上げた天井は住宅とは、という内装のイメージを変え、インテリアをより楽しむ可能性を見せてくれます。
全体の壁や間仕切り、内装を取り払いスケルトン状態に。床上げや配管の調整をし、階下への配慮や内側に樹脂サッシを取り付けて快適さもあげるようにしています。
テレビは壁面に取り付けをし、ローボードなどの家具を置く選択をしませんでした。その分空間を広く有効的に使うことができ、すっきりとした室内になります。アンティーク調の照明器具やスポットライトでムードをつくり、過ごす人にとって居心地の良い環境が整っています。スタイリッシュなキッチンを中心にソファやダイニングセットが配置され、まるでバーのような上質さを感じます。マンションリフォームで暮らしをもっと自由に楽しむことは、住宅はこうであるべき… という概念を取り払うことから始まるのかもしれません。
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