マンションというと、画一的な間取りが使いにくいことや、設備が古いなど、あまり良いイメージはないかもしれません。しかし、マンションのリノベーションによって、新築同様の住まいをリーズナブルに手に入れることが可能です。また最近では、リフォームの仕方によって住まい手のライフスタイルや家族構成にあった家づくりに人気が高まってきています。今回は、そんなマンションのリノベーションによって住まい手に馴染む家づくりをした7事例をご紹介していきます。
マンションのリノベーションによって「子どもとの時間」、そして「夫婦の時間」のどちらも大切にしたいという住まい手の希望を実現した家。子供がのびのびと過ごせる広いリビングには、大きめのソファやテレワーク用デスクを置いても余裕があります。書斎などの個室をつくらず、敢えて家族がいる空間で仕事をすることを選択しています。
「住まいの写真」ページでは様々な種類の家を紹介しています。◀
※ リビングの写真ページ
コロナ禍でも外で遊べるマンションの専用庭やテラスは、テレワーク中の息抜きにも最適です。お天気の良い日には専用庭でたっぷりと子どもとの時間を過ごすことができます。リビングの大きな開口部から繋がる庭は、LDKの拡張し室内の開放感も一緒にもたらしてくれます。
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こちらはワイドスパンと呼ばれるLDKの間口が広い間取りのマンション。玄関から各室に移動する動線が短くすることで、廊下の面積が少なくし各居室の面積を広く取れる間取りを採用しています。フローリングと段差のない和室は引き戸で間仕切ることができ、大きなワンルームとして、又は個室としての活用も可能です。
【住まいについては、こちらの記事でも紹介しています】
ワイドスパンの間取りの特徴として、バルコニー側の間口が広く奥行きが浅くなるため、日当たりが良く廊下奥まで光が届く明るい住戸となっています。また天板が同素材の一枚板でつくられているので、空間に統一感が生まれ上品な雰囲気を与えています。
画一的な間取りのマンションは、多くの場合住まい手のライフスタイルに馴染みにくい場合があります。そんなデメリットをマンションのリフォームで変えたこちらの住まい。「着替える家」と名付けられたこの家は、服を着替えるような感覚で簡単に模様替えできるフレキシブルな住宅です。先ほどと同様のワイドスパンの間取りの一室の壁は引き戸になっており、気分次第でLDKとひとつながりにすることができます。
この一部屋をフルオープン可能な引戸でつくることで、独立した部屋として、また広いLDKの一部として、また適度な位置で固定してゆるやかに空間を仕切るなど、その日の気分によって間取りを変更できるフレキシブルな住まいのつくりになっています。
日本で大量に建てられたマンションは、家族構成の変化に対応しづらい点があります。でも構造体はまだまだ使えるのに、内部が古いだけで敬遠するのは勿体ないことです。こちらの住まいは、中古マンションをずっと安い価格で手に入れ、自分好みの家にリフォームしています。ほぼワンルームの空間に、手で動かせて間取りを変えられる「すまいユニット」を設けることで、子どもの成長など家族の変化に対応して長く住み続けられることが考えられています。
「部分的に傷みのために全部リフォームし直し」は大きなコストがかかります。こちらの住まいでは、将来のことを考えて、いつでもどこでも手に入る材料のみで計画されています。もちろん使われる材料は、経年変化が楽しめる本物の素材が基本です。家族と寄り添う住まいは、もちろん安心して長く住める安全な素材が使われています。
こちらはファッションが好きな夫婦のための住まい。共働きのご夫婦が効率よく家事や食事を行えるようLDKは利便性と質感が大切にされています。キッチンカウンターとダイニングが一体となったカウンターは4.5mの迫力あるモールテックス仕上げに。キッチンは全てオーダーで製作し、細かなところまで打ち合わせし住み手のライフスタイルにあったものとしています。
玄関を開けるとガラス貼りのサッシで仕切られたウォークインクローゼットと寝室があります。大好きな洋服をいつも見ながら過ごせる計画。寝室からオーダー製作のスチールサッシ越しにクローゼットを眺めることができます。まるでショップにいるかのようなおしゃれさで、二人のライフスタイルを住まいに反映させています。
東京都心で緑や風、光を取り入れた環境を手に入れようと考えたら、もはや空に近いところにいくしかありません。こちらの住まいは、マンション屋上階の内装実例です。屋上階という環境を最大限に利用して、リビングに連続するようにのゆとりのある屋上テラスが設けられています。風と光が通り抜ける屋上階ならではの工夫ですね。
一般的に洗面所は、浴室横に脱衣所と一緒に設けられますが、この家では洗面所は寝室に向かう廊下に設けられています。朝の身支度や就寝前の準備などがグッと楽になりますね。この住まいは、基本的に住戸は3方が開放された角住戸となっているので窓を多く取ることができます。通風条件や日照条件がよい点がメリットです。間取りの自由度が高くなるため、広く個性的な間取りを見つけることができます。
もともとあった4LDKの間取りから、間仕切り壁を取り払いワンルームのフレキシブルな大空間をつくったこちらの住まい。カーテンや家具で、自由に、緩やかに仕切ることで自由な使い方やつながりを演出できます。住戸を通る土間が個性的でおしゃれですね!
この通り土間のある住戸は、玄関を入るとすぐにバルコニーのある部屋の奥まで視線が抜けます。部屋のいたるところから南側に広がる美吉の山並みが一望でき、採光と通風にも有利です。大きなワンルームタイプの居住空間は、複数の部屋があるときよりも開放感と快適さを感じることができるので、小さめの物件でコストを抑えながら住み心地のいい住まいとすることができます。
壁で間仕切る個室をつくらないこの家は、建材コストの面でも有利です。シンプルな間取りによって無駄を省いた分、バーチの無垢フローリング、モルタル仕上げの土間、木板を張り合わせた壁など、本物の素材を多用することができます。