部屋をラスティックなインテリアにするには?

Manami Sakaguchi Manami Sakaguchi
Proyecto decoración de un txoko tradicional en Getxo., Urbana Interiorismo Urbana Interiorismo Kitchen
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ラスティックは直訳すると「田舎風な」「素朴な」「飾りのない」という意味があります。そんなラスティックスタイルを取り入れたインテリアは丸太やレンガ、タイルなど自然素材を使用することで手作業の跡が残るような素朴に仕上げたインテリアであり、自然のままの美しさとタフな生命力が魅力のスタイルです。では具体的にどのようにすればラスティックスタイルのインテリアにできるのでしょうか。今回は壁の色・床・照明・布地・装飾・収納の6つの特徴を紹介したいと思います。

照明

こちらは東京を拠点に活動する有限会社スタジオA建築設計事務所が手掛けた、東京都港区にあるレンガ貼りが印象的なビルの内部です。収納棚の奥の壁もレンガ貼りになっています。がっつりラスティックではなくてほんのりラスティック要素を取り入れたい場合は、照明や家具で調整することができます。ベースとなる床や壁にレンガや木を使用しラスティック感を出し、その空間の中にシンプルな照明や家具を持ってくることで、モダンでスタイリッシュな要素と合わさって素敵な空間を演出することができます。

壁の素材や色

こちらはイギリスの建築家 CAPRA ARCHITECTSが、南フランスの農村部にある歴史的な石造りの建物を修復・リノベーションしたものです。現代の生活に合わせるために近代的にリノベーションしつつも壁を石造りにすることで、今まで受け継がれてきた歴史的な石造りの雰囲気を壊さず引き継いでいます。窓枠の木と石の組み合わせがラスティックさを演出し、ひとつとして同じ色がない自然の美しさを感じます。もちろん本物の石を使わなくても、木や石、土などの自然界に存在するような控えめでニュアンスのある色を使用することでラスティックさを演出することができるでしょう。

こちらはトルコのPARADOR PARKEが手掛けました。ラスティックスタイルのインテリアにおいて特徴的なのは、つるつるピカピカしていないこと。古材などを再利用したり、あえて古く加工されているものを使用することでぐっとラスティックさを演出できます。床もピカピカのフローリングにするのではなく、あえて少し廃れた感のある木を使用するといいでしょう。特に白い木の床はヴィンテージテイストの家具ともよく合い、ラスティックな風合いの木の家具やドアなどともよく合います。木以外ではレンガやタイルでもラスティック感を出すことができます。

カーテンなどの生地

こちらのまるで童話に出てきそうなベッドルームは、イタリアのGUALLA IMMOBILI DI FIORAVANZO PAOLAが手掛けました。ラスティックさを出すためには壁や床だけでなくカーテンなどの生地も重要になってきます。なぜならラスティックにはシルクやレースといった繊細な生地より丈夫な布、リネンやコットン、ウールなどが向いているからです。またこちらのようにギンガムチェックな模様だとさらに良いとされています。

装飾

こちらはスペインのインテリアデザイナーURBANA 15が手掛けた、石の壁とタイルが美しいキッチンの一部です。昔も今も持っているものをいかに活用するかがテーマであるラスティックは、古びた風合いを感じさせるもので部屋を装飾します。古いからダサいのではなく古いからこそ味わいがありおしゃれなのです。また小物だけでなくドライフラワーを飾るなど自然のものを取り入れるのも良いですね。

収納のポイント

こちらは京都を拠点に活動する安井正/クラフトサイエンスが手掛けた、古材を使用した書斎コーナーです。収納家具には手作業の跡が残るような木材を使った温もりのあるものが良いでしょう。またその中にきっちりと並べて収納するのではなく、あえてラフに置くことがポイントです。ある程度形を崩すことでまとまりを持たせつつもラスティックな要素を引き立てることができます。ラスティックの最大の魅力は古材や古家具を使用することで素朴で温もりのある空間に仕上がることだと思います。

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